オリンピックが開催されていますが、多くの競技は無観客での開催となっています
ワクチン接種もワクチンが不足していると報道がありましたが、今後どうなるのでしょうか
イギリスでは感染拡大を止めるための行動規制が義務化されていましたが
規制措置解除に向けて競技の観客数の制限を緩める有観客イベント実証実験が4月から実施され
7月19日からは規制が全面解除になりました
実証実験ではどんなことが行われたのでしょうか
重症者・死亡者数に変化が |
東京都では新規感染者数が1000人を超える日が続いています
4連休明けには過去最多を更新していましたが、28日には3000人を超えた感染者数となりました
出典先:東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト都内の最新感染同行
新型コロナが感染拡大してから過去最大の感染状況になりつつ状況ですが、重傷者や死亡者に着目すると現在における感染状況の実態が見えてきます
下図は今年の緊急事態宣言期間中の感染者・重傷者・死亡者の数値を表した図となります
現在の4回目は感染者数は圧倒的ですが、重傷者・死亡者の数値は今までよりも平均値が減少していることが分かると思います

ワクチンの効果? |
重症者や死亡者が減少しているのはワクチン接種が進んでいるからと考えます
東京都は65歳以上の1回目接種が83%、2回目接種が70%となっており、重症化を防げているのではないかと思います
しかしまだまだ65歳未満の接種率が低く、接種率を上げていくことが今後の課題です
日本の今後のワクチン接種スケジュール |
一部の自治体が7月に入り、供給量が減っていることからワクチン接種の新規予約の受付を停止する事態が生じていますが、菅首相はファイザーの最高経営責任者と会談をし、10月以降に予定しているワクチンの供給量の前倒しを要請しました
政府はファイザーから7~9月に7000万回分、10~11月に2000万回分の供給を受ける計画でしたが、10~11月の2000万回分のうちの一部を8月に回して接種ペースの維持・加速を目指します
ワクチン接種が順調に進むことで新規感染者数や重症者数にも大きな変化が起こり、11月以降で急激に新規感染者が減っていく試算です
イギリスの社会実験から見る今後の流れ |
日本のニュースでも話題になりましたが、イギリスのサッカー欧州選手権で「大規模イベント再開に向けた実験」が行われ、決勝戦は9万人の会場に6万人を収容をしました
この実験ではマスク未着用、声援制限や距離の制限はありません
イギリスでは国内の成人70%にあたる、3人に2人以上が2回目接種を終えており、6月25日に公開された実証実験の中間結果では9つのスポーツや文化イベントにおいて約5万8000人中28人の陽性症例でした
これにより7月19日にはコロナ禍に伴う行動規制を全面的に解除となりイギリスでは感染者と死者・重症者が直結しないと考え、新型コロナと共生していくと決めました
日本においても感染者数のみを追うのではなく、ワクチン接種による重傷者化リスクの軽減の効果に着目し、重傷者数を指標としていくことが今後必要だと考えられます
新型コロナを正しく恐れ、正しい指標の中で経済活動を止めない動きを期待していきたいですね