徐々に気温が低くなり冬が近づいて来ていますが、最近の感染者数が過去最高を記録したり、「第3波」という言葉をよく耳にするようになりました。
新型コロナウイルスが発生してから初めて冬が来ます。
東京都は11/19(木)に新型コロナウイルスの感染状況について警戒度を最高レベルに引き上げました。インフルエンザも流行する季節にどのような対策をとればいいのかまとめました。
感染リスクを高める「5つの場面」 |

冬に流行するインフルエンザのように新型コロナウイルスも寒い環境のほうが流行しやすいのではないかと思います。
一般的に呼吸器系のウイルスは季節性の変動があり、冬季の乾燥しやすい寒い気候によってウイルスの安定性と広まりを高めるのと同時に人の免疫力を弱めるため、感染者が増加する傾向にあります。
新型コロナウイルスへの感染は主にクラスターを介して拡大することから、今年の冬を乗り越えるためにはクラスター連鎖をしっかりと抑えることが必須です。
政府は感染リスクを高めやすい「5つの場面」に整理し、提示しました。
さらに飲酒を伴う会食においてクラスターの発生が多くみられることから「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」を取りまとめました。

上記の「5つの場面」は感染リスクが高まります。
皆さまの生活の中に潜んでいないか、ご確認ください!
これから忘年会が増える時期かと思いますが、はしご酒などは控え、少人数・短時間で、なるべく普段一緒にいる人と飲み会を楽しみましょう。
会話をするときは大声を出さずになるべくマスクを着用することも大事です。
感染症対策のポイント |
寒くても換気が大事!

冬の感染症対策のポイントも政府から公開されました。
「1、基本的な感染防止対策の実施」では今まで通りの基本的な対策を実施し、政府から提示された「5つの場面」に注意することが大事です。
また寒い環境でも換気を実施するように促しています。
機械換気による常時換気を行い、機械換気が設置されていない場合は室温が18℃以下にならない程度に常時窓を開けるように呼び掛けています。
また使用していない部屋の窓を大きく開けるといった連続した部屋等を用いた2段階の換気や
空気中からゴミや塵、ホコリを取り除くHEPAフィルター付きの空気清浄機を使用する方法も提案しています。
飲食店などでは可能な限り、CO2センサーを設置し、二酸化炭素濃度をモニターしビル管理法に基づいた適切な換気により1,000ppm以下を維持するように呼び掛けています。
二酸化炭素濃度は空気清浄度の1つの指標として測定されており、人の呼気や炊事、調理などによって影響を受けやすいです。
二酸化炭素自体は少量であれば人体に有害ではないですが、1,000ppmを超えると倦怠感や頭痛、息苦しさなどの症状を訴える方が多くなることを受け、定められたものです。
マグネットスタジオが運営する会場では |
弊社が運営する会場の多くはホール内に二酸化炭素濃度を計測するセンサーがついており、常時濃度を計測しております。
またそれ以外のセンサーが設置されていない箇所については2か月に1回、空気環境測定を行っているため安心してご利用いただけます。
会場の取り組みの「会場スペック表」に各会場の二酸化炭素濃度の管理機能を追加しました。
ぜひご覧ください。
冬の感染症対策には湿度調節も重要!

適度な保湿も感染症対策のポイントの1つです。
湿度40%以上を目安とし、換気をしながら加湿器使用を提案しています。
湿度は40%以下になると乾燥のしすぎでウイルスが活発になります。
スーパーコンピューター「冨岳」によるシミュレーションでは室内が乾燥していると飛沫が急速に乾いて空気中に漂う量が増えることが判明しました。
一方湿度60%以上では湿度が上がれば上がるほどカビやダニが発生しやすくなります。
高湿度の環境では空気中に漂う飛沫の量は減りますが、机や椅子などに落ちる飛沫が増え、落ちた場所を通した接触感染のリスクが高まります。
そのため湿度は40~60%をキープするといいでしょう。
手が触れる部分のアルコール消毒や手洗いなど引き続き対策が必要になります。
冬は少なくとも夏よりは新型コロナウイルスが流行しやすい環境になると考えられていますが、必ずしも気温や湿度だけが流行を規定するわけではありません。
気温や湿度は新型コロナウイルスの広まりに影響するものの、冬だからといって必ずしも流行するとは限らず、感染対策の徹底具合によっても感染状況は左右されるものと考えられます。
引き続きマスクを着け、3密を避けた対策を続けていくことが重要です。