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新型コロナ感染防止策vol.03|イベント開催制限の緩和で変わることとは?

9/11(金)に分科会があり、イベント開催制限の緩和について見直しが行われました。

今後どう変わるのかをまとめました。

 

そして新型コロナウイルス対策として「3つの密(密閉・密集・密接)」を回避することが大事です。

換気をする、人の密度を下げる、近距離での会話を避けるなどを行うことで感染発生リスクの高い状況の回避ができます。

 

そこで今注目されている換気についても分かりやすくまとめました。

 

収容率100%以内を容認  

9/11(金)の分科会で今までのイベント開催状況を見極めた結果適切な換気の下、入退場やトイレなどでの三密を回避しマスクをして声を出さなければ、観客同士の感染リスクは低いことを踏まえ業種別ガイドラインの見直しが行われました。

 

クラシックコンサートや演劇などの声を出さないイベントについては収容率を100%以内に緩和し、その他のイベントは50%以内になります。

 

人数上限については5,000人を超え、収容人数の50%まで可能となります。

そのため

収容人数10,000人を超える場合→収容人数の50%

収容人数10,000人以下の場合→5,000人

※収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度としどちらの条件も満たす必要があります!

 

これは9/19(土)より、イベントの規模、態様に応じて施行されます。

 

「新しい生活様式の定着」や「業種別ガイドラインの遵守」を前提に基本的な感染症防止策に加え、感染リスクの分析に基づく有効な感染症防止策の実施が重要です。

 

12月以降のあり方については感染状況・イベントの実施状況を踏まえ改めて検討するとのことでした。

 

必要な換気量・換気回数を知っていますか?  

集会場・劇場が安心な理由

ビル管理法では”特定建築物”の空調や給排水など建築物の衛生環境についての基準を定めていて建物の所有者や管理者がその基準を守れるように義務付けられています。

 

不特定多数の人が利用する建物で、一定以上の広さがあるものを”特定建築物”といいます。

 

商業施設などにおける換気の方法について下記のようにまとめてあります。

 

・ビル管理法の基準である必要換気量一人あたり毎時30㎥の確保

・必要換気量が足りない場合は、一部屋あたりの在室人数を減らす

・室内換気回数を毎時2回以上

 

このビル管理法における空気環境の調整に関する基準に適合していれば「換気の悪い空調」に当てはまらないと考えられています。

しかし換気の悪い密閉空間は感染リスクの要因の一つにすぎず、確実に予防できるということまでは明らかになっていません。

 

換気以外の感染防止対策もしっかり行うことが大事です。

出典先:「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法

 

参考:3つの密を避けるための手引き!


 

 

■換気の基礎知識

換気とは建物内の汚れた空気を新しいきれいな空気と入れ替えること

 

汚れた空気を外へ排出することで人体への悪影響を防げます。

換気の効率は換気回数で測られ「部屋の空気が一定の時間に入替る回数」を表します。

回数が多いほど短い時間で空気の入替が可能となります。

 

換気力は自然換気よりも機械換気のほうが強いです。

人が集まりパソコンの熱が溜まりやすいオフィスや時間帯によって混雑具合が変わる飲食店などでは、換気量を調整できる

 


 

換気量・換気回数の求め方  

換気量(㎥/h)=空調機から送り出している風量(排気)

弊社運営会場では窓の設置がない会場もあります。

「室内換気回数を毎時2回以上」を空調機器の機能を満たすためには一人あたり48㎥/hが必要とされています。

 

1時間にどのくらい換気をしているのかを計算するには

換気回数(回/h)=換気量(㎥/h)÷容積(㎥)

 

品川インターシティホールを例に計算をしてみましょう!

容積の求め方は面積×天高ですので面積700㎡×天高9.65m=容積6,755㎥

換気量は42,500㎥/hになります。

これを換気回数の計算に当てはめると、、

42,500㎡/h÷6,7500㎥=約6回/h

 

インターシティホールの換気回数は1時間あたり6回ということがわかります。

 

当サイト「会場の取り組み」内のスペック表には全会場の換気機能についてもまとめており、各会場・収容人数に合わせた一人あたりの換気量も記載してあります。